糖尿病・代謝内科について

糖尿病のイメージ写真

一般の方によく知られている代謝性疾患には、糖尿病や脂質異常症、高尿酸血症、高血圧症、骨粗鬆症などがあります。
いずれも初期段階では自覚症状に乏しいのですが、放置していると着実に病状が進行し、最終的には心臓疾患や脳卒中などの発症リスクを高めます。

インスリンの作用不足などで生じる糖尿病も、このような代謝性疾患の一つであり、非常に多くの方が罹患している国民的疾患の様相を呈しています。
当院の糖尿病・代謝内科では、こうした病気の診断・治療を行います。

当院で扱う主な代謝疾患

糖尿病

糖尿病ページをご覧ください。

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症は、尿酸の産生と排泄のバランスが崩れ、血液中の尿酸値が高くなり過ぎてしまう病気です。
尿酸は水分に溶けにくいため、血中濃度が高くなると針状の尿酸塩の結晶が作られ、体のあちらこちらに沈着していきます。これにより、関節などに痛みを伴う痛風が起こるのです。
その他にも尿路結石、腎障害、高血圧、動脈硬化などの原因となります。

私たちの身体の細胞は、毎日の新陳代謝によって新しく作り変えられており、細胞の核からプリン体という物質も産生されています。
高尿酸血症は、過剰なプリン体が原因となりますので、これが沢山含まれている食物は要注意です。
具体的には豚や牛などのレバー類、干しシイタケ、魚卵、エビ、カツオ、イワシなどに多く含まれています。ビールなどのアルコール飲料も、尿酸値を上昇させる作用があります。
こうした飲食物を好む人は尿酸値が高くなりやすいので注意しましょう。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、加齢などが原因となって骨量が減少し、骨折などのリスクが高くなってしまう病気です。
骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル量は、20~30歳以降、年を重ねるとともに減少していきます。
この骨密度が減少をきたすことによって背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がったり、ちょっとした転倒で骨折するといった事態を引き起こしがちになるのです。

ご承知の通り、骨粗鬆症は、高齢の女性を中心に増加の一途をたどっています。
女性ホルモンの分泌が低下する更年期以降には、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きが鈍くなるため、骨形成が追いつかず、骨がもろくなってしまうのです。
閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少し始めるので、その前に当院を受診し、主にお薬による治療を行うよう、お勧めいたします。