不整脈とは
心臓の脈拍は、安静にしているときは遅くなり、運動時などは速くなります。
しかし、不整脈をお持ちの方は、突然脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりすることがあります。
特発性といって特に原因疾患のない不整脈が多いですが、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や心臓弁膜症といった基礎心疾患がある場合、甲状腺異常や肺に病気がある人など不整脈になりやすい傾向にあります。
その他、加齢や体質的要因、ストレス、睡眠不足、疲労などによって引き起こされることもあります。
不整脈専門医が診療いたします
当院の院長は、大学病院にて15年ほど不整脈を中心とした循環器診療を行って参りました。
こうした実績によって日本不整脈心電学会の不整脈専門医資格などを取得した院長が中心となり、不整脈の診断・治療を幅広く行います。
日常的によく見られる軽度の不整脈は勿論ですが、患者さんへのよりよい医療を目指し、専門性の高い領域についても対応いたします。
具体的には、カテーテル治療やペースメーカー・植込み型除細動器といった不整脈治療デバイス手術についても実績があるので、大学付属病院などと連携し、患者さんの要望に出来る限り応えて参ります。
院長が2022年10月の開院前まで所属しておりました日本医科大学は数多くの不整脈治療を長年に渡って行ってきています。
当院開院後も、院長は日本医科大学での外来診療とカテーテルアブレーション治療を今後も継続してまいりますので、もし当該治療が必要な場合にも、大学病院でのシームレスな治療が可能となります。
まずはご相談ください
不整脈の多くは、実はあまり心配の無い、一過性のものであります。
しかしながら、その中から危険性の高い不整脈や治療の必要性などを的確に判断することは困難な場合も多く、専門医の適切な診断と治療が必要です。
当院では、これまで培ってきた経験を活かし、不整脈の患者さんの治療を行ってまいりますので、安心してご受診ください。
このようなときはお早めにご受診ください
- 胸が突然痛くなった
- 胸が締めつけられる
- 少し動いただけでも息切れがする
- 動悸がする
- 脈が乱れる
- 手足や顔がむくんでいる
- 血圧が高い
- 失神したことがある
- 健診で心電図異常などを指摘された
- 胸部エックス線写真で異常を指摘された
など
期外収縮
多くの期外収縮は良性の不整脈で特に対応する必要のないものです。
強く症状を感じる場合(脈が飛んだり、胸の周辺部分に不快感を覚えたり、胸が痛くなったりします。)一日に生じる期外収縮の数が多すぎる場合には精密検査や治療が必要となってきます。
上にあげた症状がある場合や健診で多発(数秒の心電図の中に2心拍以上期外収縮が混在する場合がこれに当たります)を指摘された場合は注意が必要ですのでご相談ください。
心房細動
心房細動は加齢現象の1つとも考えられている不整脈で年齢とともに多くの方が経験する不整脈です。
動悸の症状がある方はもちろん、症状がない方でも、脳梗塞や心不全のリスクとなることから適切な治療介入が必要となります。
また、当初は根治が難しいとされた心房細動ですが、心房細動に対するカテーテルアブレーションが世界で初めて行われてから20年以上が経過し、多くの方に安全に治療を受けていただくことができるようになり、根治率も上昇傾向にあります。
こうした治療を行うべきか否かの判断も行い、高度な治療が必要な場合には近隣の医療施設や、日本医科大学付属病院にご紹介させていただきます。
徐脈性不整脈
徐脈とは、脈拍数が遅く、低くなることを言います。
マラソンやサッカー、水泳などのアスリートの中には、時に心拍数30回/分といった徐脈でも全く問題ない方もいらっしゃいますが、心拍数 40回/分以下の高度徐脈になると、めまいやふらつき、失神の原因となることがあります。
こうした場合には人工ペースメーカーの植込み手術が必要となります。